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2回観劇して、感想書こう書こうと思ってたら、いつの間にかもう千秋楽…。
まぁ様、お疲れさまでした。

で、感想。
美しい、美しいお話でした。
滅びゆくロマノフと去り行く朝夏まなとと伶美うららが重なり、物語の、舞台セットの美しさだけでなく、宝塚歌劇はこうした本人自身の物語が重なり合うことでさらに美しい舞台に昇華するものなんだなということを強く感じた、そんな舞台でした。

「美しいものを見ることには価値がある」
作中で繰り返し語られる言葉ですが、そこに込めた上田久美子先生のお気持ちもわかる。
「美しい」とは何かということがテーマの一つであり、それはロマノフの誇りに殉じることであり、革命の正義に身を投じることであり、農夫の怒りを代弁する狂気のことであり、宝塚歌劇の舞台のことであり、そして伶美うららの顔のことである。

トップ娘役不在のダブルヒロイン扱いだったけど、完全にうらら様がヒロインだったね。
歌はないし、演技も卓越したというレベルでは決してないのだけれど、それでもその美貌と立ち振る舞いから出るオーラが圧倒的にヒロイン。
足りないところが多すぎるというのもわかるけれど、それでもそんなに不足があってもヒロインであることに賛否両論を巻き起こせるうらら様の美貌。
「美しいものを見ることには価値がある」という言葉に説得力を持たせられる稀有なスターでございました。


まぁ様も、うらら様みたいにルックスに100%振り切った美しさとはまた別なんだけど(笑)、タカラジェンヌ人生の集大成で、ドミトリーの高潔さにまぁ様ご自身の凛とした姿が合わさって、本当にぴったりのはまり役で美しい存在でした。


ストーリーも単純にドミトリー対王族という構図にならないのがいいね。
誰もが愚かであり、誰もが自分を正義と信じる図式にウエクミ先生は美しさを感じるのかな。星逢も金色もそんな愚かさが根底にあったし。

前作の果てしない砂漠から、今回は果てしない雪原へ。
日本から見たら、ロシアってミステリアスでどこか怖い不思議な国だと思うんだけど、それがあるから、郷愁と悲哀が高まり、ただただ異国の地に生きた美しい人たちに思いを馳せることもできるなかなーなんて。


個人的に一番印象に残ってるのは酒場でのグルグル回るあのダンス。
革命の熱狂に引き込まれる。あの狂気を目の当たりにすると、革命というのは一度動き始めてしまうと、仮に中心にいた人物が途中で冷静になってしまっても決して止められるものではなく、もう革命を成し遂げるか徹底的に叩き潰されるまで、動き続けるしかないんだということを見せつけられた想いです。
それをダンスだけで表現できるなんて!

ラストのシーンも良いよね。革命によって登場人物全員が死んでしまい、その魂が果てしないロシアの大地を永遠に彷徨いすれ違い続けてるような悲しみ。
その魂に捧げる歌を歌ってるのが、革命を扇動していた桜木みなとというのもね。。


もちろんまぁ様とうらら様以外の出演者もとても美しかったです。
真風の飄々とした仮面の下にある高い体温、まどかのふり絞った勇気、愛ちゃんの憑依された全身全霊のラスプーチン、りんきらの誇りと虚勢にまっぷーの優しさと弱さ。

そしてなんといってもすっしぃ組長の威厳と誇りと母国への果てしない愛。ここまでの誇り高い皇太后は並みの組子にはできないし、かといって美穂姐降臨でもなく、男役で管理職のすっしぃさんだからこそ!威厳ある姿だけでなく、最後のアメリカの場面でのユーモラスさとのバランス感覚もね。
ショーでうらら様とのダンスも良かったし、今回すっしぃさん大活躍でたまんないわ。
2回目見たときはイープラス貸し切りで開幕前にすっしぃさんの挨拶もあったんだけど、その時は皇太后のお衣装ではなく普通の軍服おじさまで「はて?」と思ってましたが、帰ってプログラム見返してみたら、あの紗幕の後ろで殺されてたセルゲイ大公がすっしぃさんだったのね。これもすっしぃさんクラスにしかできない贅沢な起用だなー。


駆け足ですが、以上が感想です。なんか言語化するのが難しい作品だったね(^_^;)
どーでもいい話ですが、ロシアのロマノフで自分が思い出すのは、御手洗潔シリーズの「ロシア幽霊軍艦事件」だな。「あ、血友病ってあの話のことか!」と途中で急にピンときたくらいの鈍さでございますがw


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