我らが美弥るりか初単独主演作品、「瑠璃色の刻」もついに東京公演。
まさおの「Voice」でデカデカとポスターが貼られてたあの場所に、ドーンと美弥ちゃんが鎮座されていることを想像するだけでワクワクしてたんですが、実際に目の当たりにすると、胸が熱くなりますね…。


瑠璃色表


ここはもう赤坂やない!瑠璃坂や!!

ついでに裏からも。


瑠璃色裏


これが瑠璃色で語られる虚像と実像ってことかしらね。(違う)


さて、瑠璃色の刻。
梅田の途中で結構変更があったと聞いて、正直心配してました。
グラホの変更は改悪だったと今でも思ってるし。
なので結構どうなるかドキドキしてたんですが……、良くなってた!

ビックリ!原田先生、やればできるじゃん!!(エラそうw)
でも、なぜ初めからこれが出来ない…(^_^.)

シモンがなぜそういう行動をとったのかという理由がより明確になり、人物像に一貫性が出たことで、シモンと強く関わるジャックやアデマールの心情までより深まったと思う。
美弥ちゃん自身も変更点について意見したというのも納得だ。


大きな変更点の一つが、アントワネットを占う場面。
梅田初期では「ご家族の未来は全く問題ありません」的な感じだったのが、「悪い予兆があるから、自分の言うことを必ず聞くように」という趣旨の内容に。

アントワネットは、それで素直にシモンの言うことを信じるんだけど、シモンが逆に驚いたような顔をしていたのが印象的。
おそらくシモンって、今まで誰にも必要とされたことがなかったんだと思う。
一座の座長や仲間は気のいい人達でも、あの当時の旅役者、今では実感しづらいくらい、貴族はもちろん市民よりもはるかに卑しい立場であったことは想像にかたくない。

当初は単純に貴族を騙くらかして、金をせしめてやれという思惑なだけだったのに、初めて人から頼られて、信用されて、人間として扱われたことが、シモンをサンジェルマン伯爵から抜け出せなくさせたんじゃないかな。

そのセリフだけじゃなく、サンジェルマン伯爵がアントワネットに必要とされ、シモンがその期待に応えたいという描写が顕著になってたから、お互いに虚実を理解していても最後までアントワネットに付き従う心情が理解しやすくなっていた。


で、それはアデマールも同じで、しがない旅役者、おそらくは一流のものを見飽きたアントワネットのために用意されたイロモノ一座、そこで自分を取り立ててくれたアントワネット。自分を一人の人間として認めてくれたというだけで、アントワネットのそばにい続ける理由は十分でしょう。

貴族を憎む気持ちと、自分が一人の人間であるようにアントワネットも一人の人間であるという相反する気持ちに板挟みになりながらも、結局アントワネットを離れられなかったのは、アデマールもシモンもみなしごで、無条件に必要とされたことがなかったからかもしれないね。


そして、ジャックが離れて行った理由もそこだろう。
アントワネットに、王宮の貴族達に必要とされたのは、サンジェルマン伯爵であってテオドールではなかった。
シモンとしては、サンジェルマン伯爵はシモンとジャックの2人によるユニットだったのかもしれないけど、ジャックにとってはどんどんシモンが生きがいを見つけギラギラしてるのに自分は添え物。居心地が悪くなってしまうのも仕方がない。

ネッケルの解任も軍も市民へ動かすのも、あくまできっかけであって、ジャックはシモンと自分の差に耐えられなくなったんだろう。


そんな三者三様の行動原理がわかりやすくなったことで、瑠璃色はより進化したと思う。
演者の熱のこもりようもどんどん強くなってる!

ラストシーンの隠し部屋でのやり取りも改良。
梅田版の、ジャックが賢者の石の箱に「本当に大切なものは…」という記載を発見するシーンもごっそりカット。
あそこ、正直蛇足というか、無粋というか、言葉で語り過ぎだと思ってたから、グッと読後感が良くなった。

誰にも求められてなかった3人が、必要とされてしまったからこそ、自分自身でさえ止められない流れの中に身を投じてしまったんだけど、それらを失って初めて、他の誰が自分たちの価値を認めていなくても、兄弟のように育った自分たちがお互いを求め必要としていたと気付く。
テーマ自体は変わらないけど、わかりやすさよりも彼らの心の動きに重きを置いた美しい場面になったと思う。


もうちょっと細かく描けば傑作になったんじゃないかとは思わないでもないが(笑)、敢えて想像の余地を残す、脳内補完のしがいのある作品だったと考えますw

1週間ぶりの「瑠璃色の刻」、宝塚史に刻まれる名作とまではさすがに言えないですが、これが自分を宝塚の世界に引き込んでくれた、美弥るりかというタカラジェンヌを体現した美弥るりかのための舞台であったと胸を張って言えます。
原田先生、共演の月組子、そして美弥ちゃん、ありがとう!!


その他ちょっと言いたいこと。

一幕最後のシモンとジャックのやりとりも、階段頂上から地上に変更。
あのおっきな階段のてっぺんだと前方から見づらいということなので仕方がないとは思うものの、あそこで横からライトが照らされ、シモンの影が壁に大きく揺らめく光景が、シモンがサンジェルマンの影に飲み込まれたことを示す幻想的で美しい場面だっただけに、ちょっぴり残念。


この日は2階から見たからかもしれないけど、オープニングの伯爵withるりかダンサーズのとこ、あんなにドライアイス炊かれてたっけ?
びっくりするくらいの量で、逆にこれこそ最前の人は何も見えないんじゃないかと思ったww


実際にエリクシールを飲ませてもらって心なしか若返った気がするというどこかの夫人のセリフも追加。
ここ、組子のセリフを増やすって意味もあるだろうけど、そう遠くない将来に詐欺師であることが発覚することになる、シモンにとって後がない状況であることを示す端的な説明で、とても良かったと思います。


あと気になったのが、ラストシーン。
あの隠し部屋勝手に地下室か、完全に隔離された小部屋かと思ってたけど、外が見える場所なの??瑠璃色の空が見えたんだし。
城の構造上どの位置にある部屋だったでしょ(笑)

元旅役者の宮廷舞踊家が王妃様と2人っきりになることなんてあり得るの??
同じく原田先生の「白夜の誓い」でもグスタフの部屋に盗賊が忍び込んできてたことを思い出したw 警備ザルすぎだろww 処刑されなくても暗殺されるわ!!


ということで、としさんはますますカッコよくなるし、なっちゃんもどんどん濃くなるし、今週末で千秋楽なのがもったいなさすぎる舞台です。
○○ロスとか、もはや言葉に大した意味がなくなってしまった感があるけど、それでも「瑠璃色ロス」としか言いようのない状態になってしまいそうだ…。

また明日観劇できるのが楽しみ!
細かいとこも見るぞ!(説得力のない言葉。。)


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