前回の感想はなんかふわふわした文章になってしまったので(笑)、今回はなるべくスター毎に具体的な感想を。


美弥ちゃんの魅力は、原田先生のプログラムでのこの言葉に尽きる。
「耽美的なまでの謎めいた美しさ、儚さ、激しさ、切なさ、そして悲しさ」
でももう一つだけ付け加えたいのが、「お茶目さ」。サービス精神ともいえる。

劇中初期の快活な青年だったシモン、貴族を騙せたことをジャックと楽しんで笑っていたシモン、ああいう明るさが自然だったからこそ、徐々にサン・ジェルマンに浸食されて、いつか必ず終わりが来ること本人もどこかでわかりながらも止めることができない恐怖がリアルに感じられる。

あのエリクシールの歌、超楽しかったよね。なんとなく「愛短」のまさおとの曲を思い出した。
「三銃士」がどんな話かまだわかんないけど、今度は思いっきりコメディるりかが見てみたい。


裏切り者を応えられずサン・ジェルマンの仮面が剥がれる場面、あそこてっきり破れかぶれでプロヴァンス伯爵の名前を出すのかと思ったw
でも、あそこジャックだとは言えないよね。別に友情じゃなくって、自分の部下のテオドールがってことになったら、危うくなるのは自分の立場なんだから。その辺の整合性の詰め切れなさが原田作品っぽくはある(^_^.)

今回は細かい設定よりも雰囲気重視の舞台であるわけで、歌詞も舞台セットも小道具も瑠璃色尽くしで、シモンというキャラクター、ストーリーすべてひっくるめて、The美弥るりか。

当て書き至上主義の宝塚で、主演を張るということがどういうことなのか初めて理解できた気がしました。
これは責任重大だ。

でも「瑠璃色の刻」を見て、美弥ちゃんにはもっと引き出しがあることを確信したし、これで悔いはないと思ってたけど主演を重ねて欲しいという欲も出てきた。
まだ見たい。もっと見たい。
瑠璃色の刻は、夜明けの空の色。また新しい朝が来ることを信じたい(ポエミー!)



他の組子も皆すごく良かったけれど、美弥ちゃん以外のMVPはアントワネットのさち花(白雪さち花)かな。
素晴らしい!

こういっちゃなんだが役が大きい分ハードルも高かったと思うけど、物ともしない見事な演技と歌唱。ちゃぴトワネットとはまた違う貫録トワネットでした。
一人スポットを浴び、アントワネットの覚悟と孤独と救いを歌う姿。さち花姐さん、恐るべし!
さちトワネットの演技が圧巻だったからこそ、シモンやアデマールの心情の変化もスッと理解できるものになったと思う。


ロベスピエールのとし(宇月颯)もさすが!
単純にカッコいいだけでなく、ロベスピエールの民衆をアジテートする能力とはこういうものだったのかというような熱量。民衆が熱狂するのも仕方ない。それくらいのカリスマを感じた。
老人役もこなしてたし、フィナーレでもセンターで踊りまくってて、としファンも大満足だったんじゃないでしょうか。というか、ファン増えるわ、こりゃ。


まゆぽん(輝月ゆうま)にも堂々たるソロ歌唱シーンが。
今回実力者にその実力をいかんなく発揮できる場面が用意されてるのが、嬉しいよね。
「1789」の光月ネッケルは押しが弱くてそりゃ陛下も言うこときかないよって感じだったけど、まゆぽんネッケルは迫力が凄すぎてそりゃ陛下も逃げるよ…って感じでしたw
もうちょっと貴族を上手く懐柔できそうなネッケルはいないもんか(^_^.)

まゆぽんvsもっくん(貴澄隼人)も、こっちが逃げ出したくなるようなバチバチの緊迫感。
怖ぇ。


それと夏月都のポリニャック!
「わ~たくし達が、黙ってはいませんことよ!!」のなんたる濃さw
美弥ちゃんも困惑しながらも、なっちゃんの動きに合わせて顔を動かしてたのが、たまらなく面白かった。


本公演から月組生の月城かなと。
今作はシモンとジャックの友情も作品の根幹の一つ。
結構学年が離れてるのに、ちゃんと親友に見えるのがさすがだなーと。「OSO」の紅さんとせおっちもそうだったし、95期ももうすっかり大人なのね。

ソロ歌もパワーがあったし、演技もシモンの狂気の飲み込まれない強さ、そしてシモンの狂気から逃げ出す弱さと、おそらくジャック本人も言語化できないであろう心の揺らぎが見える丁寧な演技でした。


海乃美月は恋愛要素がなかったので、ヒロインというより三番手みたいな立ち位置だったかな。でも、本人にとても合ったキャラクターでした。

貴族を恨みながらも、アントワネットの孤独を知り、側を離れられない。
今回メイン3人が皆強さと弱さを抱えてて、表裏一体の感情が迷うたびに入れ替わる、どちらが虚像でどちらが実像なのか、表裏の違いなんて本当にあるのか、それが「瑠璃色の刻」の真のテーマだったのかもと思ってしまいました。


フィナーレは、宝塚では初の振付師という前情報を知ってるからか(笑)、あまり宝塚ではみないダンスだなーと。
どっちかというとアイドルでよく使われる要素が大きいような。

としセンターでのV字ダンスや、娘役の十字のまま移動する形も、ハロプロでよく見るフォーメーション。
個人的には、それぞれモーニング娘。の「Help me!!」「君さえ居れば何も要らない」を思い出した(笑)

そして何より美弥海のデュエダン!
フォーメーションダンスのセンターに美弥ちゃんがいないのは残念だけど、主演として行うデュエダンが見れてもう感無量。
本編での妖しく思い悩む姿だけでなく、こういう丁寧で繊細でひたすら耽美で美しい姿で舞台を締めていただけるなんて、詰め込みすぎか!お腹いっぱいじゃないか!!


ということで、美弥るりかのファンで良かったと観劇中ずっと思い続けているような、良い舞台でした。
もう1回言うけど、ありがとうございました。


あ、最後にどうでもいいけど、エリクシールは本当に実在していて、劇団の中で理事様だけが飲み権利を保持しているのではないだろうか…。


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